・J-クレジット制度と申請スキーム

個々の農家等がバイオ炭農地炭素貯留のJ-クレジット申請を行う場合、その取得申請・モニタリングによる認可・クレジット販売といった煩雑な業務を行わねばなりません。これらの業務を効率的にかつ簡便に行うためには、個々の農家等の取りまとめ、ある程度の炭素貯留量の集積が必須となります。この集積業務をJBA事業・研究の協力機関である一般社団法人日本クルベジ協会が行います。

日本クルベジ協会が主催する「炭貯クラブ」が、全国の農家等によって農地炭素貯留された炭素量を集積し、J-クレジットのプログラム型申請(複数の事業提案者をまとめる様式)を行い、モニタリングによる認可・クレジット販売といった煩雑な業務を行います。この炭貯クラブへ参加し、J-クレジット申請を行うためには、JBA発行のバイオ炭品質証明書が必要です。

なお、個々の農家等の炭貯クラブへの参加に関しては、日本クルベジ協会https://coolvege.com/にお問い合わせください。

 

J-クレジット制度の中で、私達日本バイオ炭普及会(JBA)は下図のような流れと役割で活動を積極的に進めています。

●JBA内における新組織の設置

・バイオ炭品質確認部門

バイオ炭を使ってJ-クレジット申請をするためには、バイオ炭の品質を確認することが大事です。ここで言うバイオ炭の品質とは、バイオ炭に含まれる炭素率が大きな要素です。バイオ炭の品質は原料や製造方法によって異なりますから、それぞれの炭素率を明らかにしておくことが大事です。

JBAは日本で最初にバイオ炭の規格を制定しました(2019年7月)。この規格はJ-クレジットの方法論の規格にも採用されています。そこで、JBAでは、バイオ炭品質確認部門を新しく設置し、それぞれのバイオ炭の標準的炭素率や製造時に発生する炭素量を科学的に検証して、バイオ炭品質確認書を発行することとしました。

この確認書により、バイオ炭を施用する農家の方々が簡単にJ-クレジット申請を行うことができます。

 

・バイオ炭製造販売部会

日本におけるバイオ炭の品質を相互に確認し支える組織として、JBAの中にバイオ炭製造・販売部会を設立します。この部会は実際にバイオ炭を製造・販売している企業・個人の方々・炭化・ガス化装置等を製造する企業の方々・規格や制度等を考える農学や工学及び社会学などの科学者の方々等で構成されます。

バイオ炭をつくる条件(原料の違い、装置の違い、炭化温度の違い等)を踏まえて、バイオ炭製造現場や農業現場に精通している人達が集まって、最も合理的な品質の標準化(規格化)やバイオ炭を作るときに発生するCO2などの標準化(モデル化)を図り、また標準的な使い方(農業における施用方法等)を検討するのが目的です。

 

※参考資料

J-クレジットとバイオ炭農地炭素貯留発表資料

J-クレジットとバイオ炭農地炭素貯留シンポジウム動画