新年のご挨拶

新年にあたって

 日本バイオ炭普及会 会長 凌 祥之(九州大学大学院農学研究院教授)

 

 JBA会員の皆様,バイオチャーに興味をお持ちの皆さま,新年明けましておめでとうございます.本年が皆様にとって最良の年になるよう祈念します.

 年頭に当たりこれまで日本バイオ炭普及会として行ってきていること,今後行いたいことを述べさせていただきます.

 まず,IPCCCOP等の国際議論への取り組みです.JBAではバイオチャーの炭素貯留効果と農地施用に関する規格化を進めてきております.炭素貯留に関する炭の規格化については,早晩木質炭化学会誌やJBAのホームページなどに掲載し,広報を行う予定です.これにより,わが国の炭素貯留に関する機運が高揚し,皆様方にとっても容易に気候変動に与することができる手段として炭が受け入れられることを期待しております.一方,農地施用の規格化(目安作り)については,困難を伴っております.バイオチャーの施用効果は,一律ではなく,気候帯,土壌,対象の作物種や材料とするバイオチャーの種類によって異なります.誤りが少ない形で取りまとめるのに担当委員が膨大な資料と格闘しており,少し取りまとめに時間がかかるようです.施用の目安がまとまれば,特に農家や家庭菜園などにバイオチャーを利用する後押しになると期待しております.これらの規格は英訳して国際誌へ投稿し,COPなどの国際議論へも一石を投じたいと期待しています.

 今後JBAとして取り組むべき事項を整理し,選択と集中で邁進していかなければなりません.炭化物による炭素貯留を推し進めるために,認証や普及をどのように進めるか,幹部で議論して方向性を示していかなければなりません.また,炭化物を使った事業の発掘も必要な活動です.このために,会員間の情報共有を進め,他の団体や企業,技術者とも協働の機会を増やしていかなければなりません.

 また,これまで特にアジア太平洋バイオチャー会議(APBC)には初回から,会員に参加頂き,会議を主導してきました.昨年の中国仏山市で開催されたAPBCにも基調講演の枠を頂き,JBAの活動などを紹介させて頂いております.次回のAPBC2020年於香港)にもJBAの活動を広く広報するよう努力します.太平洋地区のバイオチャーの国際会議にも専門家を派遣し,情報収集とネットワークの拡大を進めています.

 昨年新しく「Biochar」という学術雑誌が立ち上がり,今年は発刊される予定です.編集の一端を担わされている立場上,日本から投稿を増やし,当該雑誌とJBAのプレゼンスを高揚させなければなりません.

 JBAは国内外で責任ある立場にあり,その活動の重要性と必要性を高揚し,牽引していくことが昨年以上に望まれてきます.会員各位のご指導とご鞭撻,また情報の共有を切に期待します.

 

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