Webニュース第3号

目次
1.巻頭言-小川眞JBA会長
2..5月のJBA総会報告
3.木質炭化学会報告
4.7月名古屋バイオ炭シンポ報告
5.8月日英交流プログラム&シンポジウム報告
6.JBA事務局長の独言~土壌炭素貯留事業進捗報告に代えて
7.亀岡の今
8.バイオ炭関連掲載記事
9.イベント予定
10..編集後記


JBAのロゴマークです

報道陣からの質問に答える英国Biochar関係者


150人以上の参加で賑わった名古屋シンポ


小川眞JBA会長


東京・五日市の炭素貯留現場


西本願寺・フリーマーケットでのクルベジ販売


小久井農場での炭化実演


山口公子さんによる炭琴演奏


最終日の京都国際シンポジウム


パネルディスカッションの様子

 


熱気溢れる第二回JBA総会

1..巻頭言  JBA会長 小川眞

「暑中お見舞い申し上げます」という決まり文句が、空々しく聞こえるほどの猛暑。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
連日のように中国の南部から北部、パキスタンなどから大洪水のニュースが流れ、モスクワや北京、山西省の大同などでは40℃を超える猛暑が続いているそうです。世界中が深刻な猛暑化に陥り、気候変動が現実味を帯びてきました。今や熱帯夜や温暖化という言葉は死語になり、化石燃料を浪費すると思いながら、クーラーがないと暮らせなくなってしまいました。ますます、日増しに温室効果ガスの排出量が増えていきます。
一方、京都の東山ではナラ枯れが蔓延し、ミズナラやコナラだけでなく、シイやカシがどんどん枯れ出しました。おそらく、マツの場合同様、広い範囲で広葉樹が姿を消すかもしれません。これも温暖化のせいか、汚染のせいか分かりませんが、有史以来経験したことのない異常な現象です。ちなみに、奈良の春日大社ができた時、神々が人間の誤った行いに怒って天上にお帰りになると、山の木が枯れるという御託宣があり、その後集団枯死が発生するたびに、神を祭って御慰めしたといいます。この激しい木の枯れ方を見ていると、ついに神々が人間に愛想を尽かして、天に昇ってしまわれたといいたくなるほどです。
2010年8月3日から11日まで、イギリス政府の派遣でバイオチャーの視察団が各地の施設を見学し、技術者や研究者の方々と意見交換を行っています。おそらく、この暑さに驚いていることでしょう。私たちは8月にブラジル政府のバイオチャーのプロジェクトに招かれて、アマゾン流域を訪れます。9月上旬にはオーストラリアから、やはりバイオチャーの研究者が日本へやってきます。中国でも「緑の地球ネットワーク」による炭を使った植林の実証事業が始まり、環境問題やバイオチャーを扱う集会が次々と開かれています。9月中旬にはブラジルのリオデジャネイロでIBI大会が開かれ、JBAからも代表者を派遣します。このところ、急激に国内外からバイオチャーに関する質問が増えてメールの処理に追われ、少々くたびれてきました。
JBAの活動も軌道に乗ったといえるほどではありませんが、みなさんのボランテイア活動によって多方面に展開し始めました。その中には、農水省支援による炭素貯留の測定調査事業、イギリス訪問団の受け入れ、アジアを中心とした海外での研究協力や共同事業の発掘、IBIと連携したバイオチャーの基準作り、国内での認証制度への取り組み、2011年度開催予定の国際集会の準備などがあります。
また、御承知の方も多いと思いますが、立命館大学と龍谷大学による炭を用いた「クルベジ」野菜の生産・販売事業の試みや、中部産業・地域活性化センターの支援で始まった炭による有機農業の普及と竹林整備事業の立ち上げなどは、JBAの活動方向を決める上で、大切な試みであると思われます。これをより積極的に推進するためには、農業と林業、環境・エネルギーの領域を横断的につないだ政策を立ててもらわなければなりません。しかし、この間猛暑の中を事務局長の柴田晃さんと一緒に霞が関界隈を歩きまわりましたが、反応はいま一つという状態でした。政治家たちも環境どころではないようです。誰が責任を持って、この気候変動に立ち向かうのか、私たち民衆しかないというのが、偽らざるところです。
JBAとしては、未利用資源を炭化して作物や樹木の成長を促しながら、二酸化炭素の吸収にも役立て、農林業振興や環境教育にも貢献できる、このような多面的バイオチャー事業の推進が最もふさわしい方向だと思います。この事業の中で、カーボンクレジットを自主的に取引することによって、都市と農村、ひいては企業と農林業をつなぐことも可能になることでしょう。
簡易な炭化器で炭を作り、自分たちの土地に埋め込んで作物や樹木を育てることなら、誰にでも、いつでもできます。おそらく、この方向は零細農家と集約農業が中心のアジア諸国にも通じることと思います。政府や大企業の力に頼らず、利害にこだわらず、意識を持った人々が集まって、未来の地球と人類のために手の届くところから地道に、かつ具体的に動き出そうではありませんか。炭を使って「クールベジタブル」を作り、「クールフォレスト」を育て、「地球をクールに」する運動に、あなたもぜひ参加してください。
2010/08/05    日本バイオ炭普及会 会長 小川 眞

2.第二回JBA総会報告

さる5月22,23日愛知県大府市の愛知健康プラザで第二回JBA総会が開催されました。
今年は台湾からの参加者20数名を加え、総勢200人にも及ぶ盛大な会となり、バイオ炭への関心の深まりが実感されました。

講演会の前の総会では①個人会費がこれまでの千円から二千円に②会費は5年前納できるとの決議がなされました。世界状況を鑑みてもこの5年はバイオ炭にとって大変重要な時期です。バイオ炭による炭素削減が国際的に認知されるか、またその動きがしっかりと根付いていくか、そしてそれに日本としてどう貢献できるかを真剣に模索して行かなければなりません。みなさんのご尽力・ご協力をお願いします。

講演は一日目が名古屋大学の木村教授、日本プロジェクト産業協議会の松林主席研究員などのバイオ炭に関する理論や台湾工業技術院の陳文析先生による台湾での炭化物の利活用に関する話などが展開され、夜は山口公子さんによる備長炭琴演奏をBGMにしながらの会食で賑わいました。
二日目は主に実践報告がなされ、樹木医の伊藤武先生やJBA事務局長の柴田博士の樹木や農地へのバイオ炭施用の実践報告、また、JBA副会長の沖森氏からはバイオ炭に関する世界的な動向とこれからの展開についての分かりやすい報告があり、バイオ炭だからと言ってとにかく炭をやいて空いた土地に埋めることへのNGOからの批判なども紹介されました。
その後、小川眞JBA会長から「バイオ炭の普及運動は待ったなしで展開されるべきものでこの会を契機により一層の運動の深化を期待する」旨の挨拶があり、午後のエクスカーションへと移って行きました。

エクスカーションではおそらく日本で一番農地に炭を使っていると思われる岡崎市の小久井農場(炭使用量50トン/年)を訪ねました。生憎の雨でしたが倉庫内での質疑応答は参加者から熱心な質問が相次ぎ、小久井社長の真摯な応答が印象的でした。また、農場内に㈱テサキ製作所、㈱伊那炭化研究所、㈱モキ製作所の炭化炉が持ち込まれ、それぞれのデモ炭化操作を見ることができ、それぞれの炭化方法について参加者間で話に花を咲かせ、バイオ炭の輪が広がった会となりました。このような会が開催できたのも愛知炭やきの会の方々のご尽力の賜物です。この場を借りて深く感謝申し上げます。また、ウッドミック7月号にも詳しい報告と小川会長の総括言の全文が掲載されています。是非ご覧下さい。
(報告:広若剛)

3.木質炭化学会(於5月27,28日)
第8回木質炭化学会研究発表会が5月27日(木)、28日(金)の2日間、明星大学(東京都日野市)で開催されました。本研究発表会は、木質資源を始めバイオマス資源の熱分解機構、製造法、用途開発、利用に関する研究発表の場で、毎年1回、全国各地で開催されています。今回の研究発表会の特徴は、土壌炭素貯留、炭と土壌、堆肥、土壌微生物に関しての研究発表が際だって多かったことでしょう。昨年の研究発表会(京都市)では、これらの発表は口頭発表30件中4件でしたが、本年は口頭発表27件中11件、ポスター発表6件中4件に上りました。これからも、土壌炭素貯留、炭と土壌に関する研究者の熱意と、この方面の研究が広がりつつあることが伺えます。

土壌炭素貯留関係の発表では、各地の土壌炭素貯留事業の概要説明や、事業によって得られた炭の土壌埋設による土壌炭素量、温室効果ガス放出量、作物の生長、収穫量への影響などの調査結果についての研究報告がなされました。この中で、上野貴史氏を発表者とした京都大学大学院グループは、京都府亀岡市で実施されている土壌炭素隔離実験の土壌炭素量、温室効果ガス放出量について報告し、堆肥施用区に比べて、竹炭・堆肥施用区は、施用112日後の土壌中の炭素残存率が高いことを示し、参加者の関心を集めました。同グループは、今後、竹炭施用区の土壌炭素の減少についての原因を調査する予定とのことです。

土壌炭素貯留に関した科学的な検証、考察の進展は本事業の推進力となります。関係する研究者の鋭意努力に敬意を表するとともに、さらなる取り組みに期待したいと思います。
来年の研究発表会は秋田県内で開催される予定とのこと。本会は、研究報告のみならず、研究者、関係者と直接話ができる場でもあります。土壌炭素貯留、炭化、炭などに関わる、各位の取り組みの中で生じた疑問、問題があれば、この会の中で研究者、関係者に、積極的に提言され、意見交換されることをお勧めします。
(伊那炭化研究所/井上芳樹報告)

4.名古屋バイオ炭シンポジウムを終えて(於7/27)
(財)中部産業・地域活性化センターからの業務委託を受け作成した、報告書「バイオ炭(炭の土壌改良材)の普及に関する実践的調査研究」をベースとしたシンポジウム「バイオ炭のもたらす社会的効果と普及にあたっての課題」が、7月27日猛暑の名古屋市で開催された。日本バイオ炭普及会会長小川眞先生の基調講演「バイオ炭による農林業振興と炭素貯留」に引き続き、名古屋大学大学院林良嗣教授のコーディネーターの下、パネルディスカッションが行われた。名古屋大学ではグローバルCOEプログラム「地球学から基礎・臨床環境学への展開」が実施されており、今回のバイオ炭レポートがこのプログラムの具体的プロジェクトになりうると高く評価され、当シンポジウムが名古屋大学共催となった次第である。パネリストとしては小川先生のほか、「美浜町竹林整備事業化協議会」副理事長の杉浦剛さんが町議会議員および有機農業家としての実践的立場から、また名古屋大学大学院准教授中野牧子さんが環境経済学者の立場から、松林がバイオ炭レポート執筆者としての立場からそれぞれ議論した。また会場も熱心で、若手農業家や消費者団体代表者などとの活発な意見交換がなされた。一般的にはなじみの薄いテーマにもかかわらず、定員150名の会場はほぼ満席となり、熱気にあふれ希望に満ちたシンポジウムが開催できた。
(報告:(社)日本プロジェクト産業協議会主席研究員 松林 正之)

5.日英交流プログラム&シンポジウム
JBAは,在日英国大使館の後援による英国からのバイオチャー関係の使節団を受け入れました(8月3~11日).一行は,英国政府エネルギー・気候変動省の行政官Dr. Jan Ole Kisoを団長とし,スコットランド国環境保護機関,廃棄物政策部部長のKenny Boagとエジンバラ大学のOndrej Masek,Saran Sohi両博士の4名.まず,在日英国大使館において,農水省や文科省関係者の立会いの下,プレス発表を行いました.次に,翌日の農水省の表敬訪問を皮切りに,東京都下水道局の汚泥炭化施設,農工研,過熱水蒸気式炭化炉(さんろまん社),サンライフみずほバイオマスセンター,松井工業,愛東エコプラザ菜の花館,亀岡カーボンマイナスプロジェクトなどを視察しました.滞在期間中には,農水省の技術総括審議官や亀岡市長への表敬訪問を行い,最終日には一般市民に向けた国際シンポジウムにも参加し,バイオチャーの有用性や日英の協力の必要性を強くアピールしました.
彼らの滞在期間中,JBAの研究関係者と今後の共同研究について様々な情報交換を行い,特にエジンバラ大学の両博士は,九州大学(福岡)まで足を伸ばし,更なる研究交流に関する打ち合わせを行いました.エジンバラ大学は,世界で始めて国立機関としてバイオチャーに関する研究組織を立ち上げ,将来当該分野の世界的な牽引機関になることが期待されるもので,両博士はその中核を担う人材です.彼らの橋渡しによって,わが国の既往の成果や研究蓄積が国際貢献することが大きく期待され,両国及び研究機関相互の密接な連携の必要性を確認することができました.
来訪の概要は日本農業新聞などの複数の国内メディアだけでなく,英国ガーディアン誌にも掲載され,関心の高さを実感した次第です.(このプログラムに関する写真と掲載記事はこちらをご覧下さい)
報告: 凌 祥之

6.JBA事務局長の独言
~JBA会員関係者による農地炭素貯留事業進捗報告にかえて

現状の世界的動きとして、炭を使った農地への炭素貯留は多くの国の政府が動き出しています。これは専門用語で言うとCCS(Carbon Capture & Storage)と言って炭素を掴んで保管しまおうという話です。それは、炭をこのCCSの道具として考えた場合、炭を農業土壌に入れることは、埋めた炭素量が簡単に計測できるといったことや、誰でもが炭を作れることできること、そのうえ農地へバイオ炭の施用した場合の土壌改良効果等によって、世界中から注目されているのです。

日本は世界的に見ても、炭の農地利用経験の非常に多い国です。ただし、余り世界的に認められていません。(日本語のデータはありますが残念なことに英語データは少なく、かつ各都道府県の試験場の内部データとして埋もれています。)今後、JBAとしても世界に対して日本の豊富な炭を使った農業技術を伝播して世界に貢献していくべきと考えます。

この世界的な農地への炭素貯留の流れについて行き、且つ先頭を行くためには、炭の農地施用のための炭の規格や実験方法の規格、またそれを裏付ける実質的な炭素貯留効果のデータが必要になります。このような、課題を解決するべく昨年(平成21年度)から農水省補助事業として農業生産地球温暖化総合対策事業(土壌炭素の貯留に関するモデル事業)が立ちあげられました。この事業によって計測されたデータを、世界に通用する炭素貯留データとするためには、日本の各地域において統一された炭素貯留値計測実験プロトコル(計画及び基準)が必要となります。これは誰かが音頭をとって、統一データ(地域間気象格差・土壌格差等のばらつきの中でのデータベース)を出さねば我が国は世界標準から取り残されます。

昨年度は、年度途中から実験事業を始めた地域も多く、またその為か、各地の農政局担当者や各地の実験者および中央のまとめ役の委員会の方々の連携がうまくいかず、統一データとしてあまり参考になるようなものができませんでした。(政局の都合で致し方はないのですが・・)今年度も政局のがたがたした成り行き(事業仕訳等)で、事業継続の確定や予算の確立自体が遅れ、それに伴う全国統一実験規格等の統一が進まず、JBAの方々が関わっている地域だけでも、少々馬力をかけねばと思っているところです。

現在、五日市炭素貯留協議会(東京)、あいち炭素貯留協議会(愛知)、愛東炭素貯留協議会(滋賀)、保津カーボンマイナス協議会(京都)、れいほく大豊クールプロダクト協議会(高知)、宮古島土壌炭素貯留農業推進協議会(沖縄)の合計6ヶ所が主として連携をとって実験を行っている地域です。これらの地域では、土壌から発生する二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素(温室効果ガスという)を特殊なガスクロマトグラフという機械で計測し、その二酸化炭素換算量と、埋設した炭等の炭素量による二酸化炭素量との差し引きを計算して、総合炭素貯留量を出しています。

昨年来、世界的に土壌学会においてはバイオチャーの発表が目白押しです。イギリスでは、国費で専任研究者10名以上を要するバイオチャー研究所ができました。本年7月のオーストラリアで行われた土壌の国際学会は非常に多くのバイオチャーの発表があったそうです。(オーストラリアではNSW州政府が莫大な予算を組んで進めています。)9月にはブラジルでバイオチャーの世界大会の学会があります。そこで土壌施用バイオ炭の(日本的な集約型農業を対象としない)新規格がどうも提案されるのではないかと思われます。現状では、日本側にそれに対抗する学術データおよび社会モデルや地球物理学モデル研究予算が少ないのが残念です。10月には中国杭州で国際学会が開かれ、中国がまた多量の予算を注ぎ込んでバイオチャー研究に入るようです。日本の動きを考えると、少々、肌寒い感じです。
2010.08.15 JBA事務局長 柴田 晃 記

7.亀岡Now
2008年から立命館大学と農事組合法人ほづが中心となり、世界に先駆けて行政・地域社会・子どもを巻き込んで炭素貯留(環境教育)と農村振興を推進している京都府・亀岡。中でも注目は炭を使った野菜のブランディング「クールベジタブル=クルベジ」です。このブランドが社会に受け入れてもらえるかどうか、今年に入って熱い挑戦が続いています。通称クルベジの番頭:関谷くんに亀岡・クルベジの進捗を語ってもらいました。なお、亀岡カーボンマイナスプロジェクトの概要はこちらをご覧下さい。

こんにちは。関谷です。最近の亀岡での動きについてお知らせします。
○クルベジ販売資材とHPの完成
・QRコード付きクルベジシール
野菜の包装や野菜テープに貼り付けることで、買い物客にブランドを認識させるためのクルベジシールが完成しました。今後、QRコードからアクセスできるアンケート専用ページを構築していく予定です。

・クルベジHP完成しました! http://www.coolvege.com/
今後はHPの中身を充実させるとともに、HP内においてもアンケートを実施していく予定です。

以下は最近の活動に関する報告です。
○平成22年7月30日(金) クレア(自治体国際化協会)視察
京都府内の自治体での環境政策を学びにヨーロッパから環境行政担当者らが来日し、亀岡市では、「カーボンマイナスプロジェクト」の視察を行いました。亀岡市役所内において、柴田氏が「カーボンマイナスプロジェクト」の概要を解説し、実験圃場を案内しました。(記事はこちら

○平成22年8月1日(日)クルベジフリーマーケット@西本願寺納涼祭
平成22年8月1日(日)に開催された西本願寺納涼祭で、クルベジの即売と購入者に対してのアンケート調査を行いました。調査では、「CO2を削減する野菜」に対して大半の買い物客が「購入したい」と答えたものの、実際にクルベジを、「CO2を削減する野菜」であると認識して購入した買い物客の割合は非常に低く、努力の余地があると感じられました。このアンケートを踏まえ、今後は商品の選択段階から、クルベジを「CO2を削減する野菜」であると認識してもらうための販売方法の検討を行っていく必要があると思われました。

○今後の予定
10月3日(日)、みやこめっせにてクルベジの販売を行うとともに、アンケート調査を実施予定。また、秋冬用クルベジ野菜としてはキャベツと聖護院かぶらをメインに栽培していく予定です。

8.バイオ炭関連掲載記事
 バイオ炭関連の記事がこちらのサイトにアップされています。是非ご覧下さい。

9.イベント予定
☆9月12日-15日ブラジルでIBI総会が開かれます。JBAから柴田事務局長他5名が参加します。
☆10月1日和歌山県白浜町でバイオマス炭化シンポジウムが開かれます。
 ☆10月9日-11日中国でBiocharに関する国際シンポジウムが開かれます。JBAからは柴田事務局長、凌副会長が参加予定です。

10.編集後記
6月に行われたアメリカBiochar会議に京都大学院生のStevenが参加してきました。
250人以上の参加者でますます盛り上がっているアメリカですが、すでにAOS(Alberta Offset System)やVCS(Voluntary Carbon Standard)でBiocharを炭素削減の手段として機能させるための手順書(プロトコル)の作成に入ろうとしているようです。まだBiocharの規格や定義などもしっかりと詰めきれていない段階であることを考えると時期尚早であるように感じられるのですが、欧米のBiocharに対する熱気は尋常でないものがあります。
Stevenは京都・亀岡でやっているカーボンマイナスプロジェクトの発表をしたのですが、クルベジのブランド化や地元農家・政府・コミュニティを巻き込んで展開している様子などに「日本はやはりBiocharの実践で欧米の先を行っている」と評価されたとのこと。しかし、せめて亀岡のような取り組みを自国でもある程度進めてから炭素クレジットの話も進めてもらいたいものです。と悠長な正論で自己満足に陥っているうちに欧米はどんどん外堀を固めて来ます。日本の活動・議論ももっと活発にしていかないと・・・と焦るこの頃。しかし、まずはしっかりと日本のこれまでの実績をまとめることから出発すべきかもしれません。県、市町村、あるいは農家単位の取り組みを今後どう集約していくか、来年までの課題です。広若