第3回「森と生きるキャンパスフォーラム2010 in慶應」

フォーラム宣言

本日、慶應日吉キャンパスから森の悲鳴が聞こえました。
DVD『森の女王』では全ての生物は森に生かされていることを見事に物語っていました。たった一本のイチジクの木は微生物から象にいたるまで、全ての生物のいのちを育みます。餌をもらった動物たちの恩返しでイチジクの木も100年以上生きています。まさしく森の樹は恵みの母であり、森の家族の母とも言えます。この母は、“森を忘れて自然に背いていると人間には未来はないよ、自分たちが一番賢いと思い上がっていると人間には進歩も幸せもないだろう”、と言い聞かせているようです。
地球上で起きている気候変動や異常気象を見るとそれは森の悲鳴であり、私たち人間社会への警鐘でもあります。遺伝資源の奪い合いが露呈したCOP10、京都議定書の約束事を守ろうとしない国々、その上、熱帯雨林などの伐採が続く中で何千万人の「環境難民」が生み出されていることへの警告です。
日本の森も毎年元気をなくしているようです。森の家族のクマ、イノシシ、シカ達が越冬するのに死にものぐるいになっています。また、局地的集中豪雨を森の力で防ぐこともままならないようです。人工林の放置、松枯れに続くナラ枯れの拡大とその被害は広がる一方です。これ以上黙っていては永遠に恵みの母たる森を救うことはできません。
私たちは全ての人類は森の家族であることを呼びかけ、生態系豊かな日本の森をもっと元気にさせていくために政府の決断を求めていきます。
政府は、日本の科学者の総力を結集してナラ枯れの原因(虫以外の)解明とその対策を早急に行ってください。そして、放置されている人工林の伐採と日本の伝統構法建築の継承による木材の活用促進、伐採した跡地でのふるさとの木による森づくりを早急に着手してください。そのことが地域・山村の活性化、雇用の場の拡大につながるようにしてください。
私たちは誓います。
恵みの母たる森づくりを政府に求めていく以上、私たちも日本の森を元気にする森づくりを今までよりも拡げます。森づくりで出会った森を愛する皆さんとのつながりを大切にし、「山と心に木を植えて」森の家族の絆を強めていきます。文明の終焉を迎えないために、地球が森の家族でいられるように!
以上、宣言します。

2010年11月14日
第3回「森と生きるキャンパスフォーラム2010 in慶應」